【心理学】虐待はなぜ無くならないのか?
最近ニュースで虐待死や児童相談所の対応がよく取り上げられてますね。
本当に悲しいばかりです。またもやこうした惨劇が繰り返されることに。
人はなぜ虐待を繰り返してしまうのでしょう?
心理学的に言えば答えはシンプルです。多くは「世代間連鎖」と呼ばれるものなのです。
世代間連鎖とは自分が親から受けた養育経験を、自身の子にも与えることで世代を超えて連鎖していくということです。
そう。虐待を受けた児童の親自身も、子供時代に何らかの外傷体験をしていることが多いのです。それは虐待に限りませんが…
そもそも虐待とは、養育・保護されるべき対象が、養育・保護するべき者に不当に人権を侵害される行為全般を指します。
虐待にも以下の種類があります。
①身体的虐待
→殴る蹴るなどの直接的な攻撃を保護者から受けること。暴力など
②心理的虐待(精神的虐待)
→保護者から暴言を受けたり、無視をされたり、激しい夫婦喧嘩を見せることもこれに当たります。
③性的虐待
→対象児童にわいせつ行為を行ったり行わせたり、卑猥な言動を強制させること
④ネグレクト(育児放棄)
→食べ物を与えない、衣類を与えない、入浴させないなど、家事や身の回りのことを一切行わず放棄すること
これらは、きちんと法律によって定義され、時代に合わせてどんどんと厳格化されてきています。
正直昔なら身体的虐待と呼ばれていた行為も、体罰と言って済まされてきましたが、今はそうは行きません。法律がしっかり定義したこともありますが、男女共同参画による家庭内分掌の崩壊によって、日本の家族のあり方は大きな変化を迫られたのです。
メディアや情報力の向上により、発信が進み、現在は1年で8万もの虐待相談があります。
この数だけ、大人の歪みがあったのだと私は考えます。見えないだけで、本当はもっと多いのかもしれません。
昔からあった虐待などの外傷体験は世代を超えて、今、社会問題に発展しています。これがまた、次世代に繋がるとしたら、、、
皆さんはどう思いますか?
止められないと諦めますか?
…それでは、日本は滅んでしまいますね。同じ日本人によって、時間をかけて…。
止めなければ行けないんです。虐待の連鎖と発生するサイクルを。
私はこれからも記事を通じて、皆さんと一緒に真剣に考えて行きたいと思います。
今日の所は虐待のさわりを思うところまで綴りました。